インド取材記、ジャイプル2日目・風の宮殿・アンベール城・アンベール城の象のタクシー・ビルラー寺院・風の宮殿から見た旧市街・ジャンタルマンタル アグラ1日目 2月20日分。


朝7時に起きて宿の屋上に上ってみるが、日の出はいまいちアングルがよくない。
宿代を払い、列車の出発まで荷物を預かってもらう。
朝食のサンド(別料金35ルピー)はとてもスパイシーだった。

日本人旅行者の女の子が宿の女の子と記念写真を撮りたいというので撮影してあげたのだが、
小学校に向かうその子のきちんとした服装と
路上で喜捨(バクシーシ)を求める同年代の子のぼろぼろの服装の差が、
インドのカースト問題の難しさを物語っていた。

8時前に風の宮殿で再び外観を撮影する。
朝の順光で空の色が深くイメージ通り。

風の宮殿。

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8時に風の宮殿前からバスに乗りアンベール城に向かう。
料金は6ルピー、かなり混んでいて乗り心地は悪いが、公共機関はかなり安い。
8時半過ぎにアンベール城着、市内から35分程、何回か止まる分オートリクシャーより時間がかかる。

道路脇から全景を撮影、朝の光線がすがすがしく青空がとても綺麗。
今日は有名な象のタクシーが列をなしている。

実際の所、ゆるやかなスロープを歩いて行く象のタクシーに乗るより、
階段を上って行く方が早く城内に行けるのだが、
観光ツアーの目玉なので、ほとんどの人が象のタクシーに乗っている。

陽が高くなり城壁の影が短くなっていくのと逆光ぎみになっていくのとの加減を計りながら、
アンベール城を背景に象のタクシーを撮影する。
一息ついたところで城内も撮影、入場100ルピー。
全体的に午前中早いほうが光線状態はいい。
帰り道も再び象のタクシーを撮影、絵になるのでいっぱい撮ってしまったが、
時間がたつと道中象のふんだらけなのが難点。
一応掃除している人はいるのだが、まったく追いつかない。

天気がいいとのどが乾きジュースを2本も飲んでしまう、
500mlのペットボトルが20~25ルピー。

アンベール城。

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アンベール城の象のタクシー。

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11時過ぎに市内に戻る、帰りのバスは9ルピーだった。

その後、城壁に囲まれた旧市街のサンガネール門を撮影(昼頃の光線がよい)
ふと気配を感じ後ろを振り向くと、歩道の上で男が行き倒れて死んでいる。
まだ新しい感じだが、はえがいっぱいたかっている。

道行く人は誰も無関心、殺されでもしていたら反応するのかもしれないが、
行き倒れて死んでいるのは、よくあることなのだろう。
インドでは、道で人が死んでいることがあるというのは知っていたので、
特に驚きはしなかったが、こんなに早く目にするとは思っていなかった。
1時間後くらいに再び通った時には、路肩のほうに押しやられていた、何とも無情。

その後、リクシャーで市内南部にあるビルラー寺院へ向かう。
あらかじめ10ルピーで値段交渉していたのに、
着いた後、お金を払おうとすると少なすぎると怒りだす始末。
いまひとつ目的地がわかっていないのに安請け合いしてしまった本人が悪いのだが、
かなり上りがきつい道だったので同情、結局50ルピー払うことにした。
インドでは約束とか事前の交渉とかは、絶対ではなく本人の都合でかなり変わる。

ビルラー寺院は、真っ白な外観で美しいヒンドゥー寺院、
無料だが靴の預かり所のチップは必要、内部の撮影は不可。

ビルラー寺院。

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帰りはバザールのスナップを撮りながら戻る。

1時前に風の宮殿到着、昼飯かわりにアイスを食べる、10ルピー。
風の宮殿は裏側に入り口があり、入場は50ルピー。
彫刻に飾られた正面の大きさからみると、奥行きが浅い不思議な作り。
最上部からは市内が一望でき眺めは抜群。
山の上にかすかに見えるのがナルガール要塞で、
下に見えているのが風の宮殿の一部。
ジャイプルはピンクシティと呼ばれていて、
旧市街はピンク一色(実際は赤味の強い土色)

風の宮殿から見た旧市街。

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1時40分にすぐ近くのジャンタルマンタルに移動、100ルピー。
18世紀の天文台でインドに現存する4つのうちで最大のもの。
ここはどちらかというと午後の光線が良いと思う。

ジャンタルマンタル。

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2時過ぎに荷物を取りに宿に戻り、オートリクシャーで駅に向かう、100ルピー。
3時半過ぎ、ほぼ定時に列車が到着。
時間が早いこともあり3A寝台はがらがらだった(料金は手数料込みで375ルピー)
枕、シーツ、ブランケットは装備されているがエアコンがあると寒い。
所要7時間半ほどあるので軽く仮眠する、もちろん荷物はワイヤーでロック。
夕食はベジタリアンとノンベジタリアンの2種類あり、40ルピー。

9時半過ぎ、20分遅れでアグラに到着。
オートリクシャーでタージマハルの南側の宿が集まっている場所に向かう、100ルピー。
運転手は片言の日本語で、てきとうな歌を歌う陽気なハスタキーム君。
日本語で書かれたノートを見せて、日本人の友達いっぱい安心していいよとか言ってる。
書かれた内容からみて、そんなに悪いやつでもなさそうだったが、
これはかなり日本人から稼いでいるなって言う感じで、
インド人にはめずらしく商売上手みたい。

10時前に宿街に着くが、満室が多い。
ハスタキームが任せろと言って、次から次に宿に声をかけて探してくれた。
白い大理石が敷き詰められたまだ新しい宿は、1泊500ルピーだったが値切って2泊で850ルピー。
ただし、最初の価格が適正かどうかは微妙。

明日朝一でタージマハルに行き、午後からはハスタキームに市内を廻ってもらうことにした。
手持ちのルピーがあまりないことを知ると、朝一は両替できないし、
タージマハルはルピーでないと入れないとハスタキームが1000ルピー貸してくれた。
1000ルピーはインド人にとっては大金、日本人はかなり信用されているみたいだ。

面倒な宿帳記入を終えて部屋へ、インド滞在中で一番綺麗な部屋。
11時就寝、長い一日だった。