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フランスのノルマンディー地方にあるモン・サン・ミッシェルは、
砂の海に浮かぶ岩山にそびえ立つ修道院である。
708年大天使ミカエルのお告げに従い建築が始まり、
その後何世紀にもわたり拡張され、
14世紀の百年戦争では城壁や塔が築かれ要塞となり、
16世紀になりやっと完成した。
世界遺産の中でも抜群の人気を誇っている、
モン・サン・ミッシェルへの旅は長年の憧れであった。

パリのシャルル・ド・ゴール空港で、
予約してあったレンタカーを借り、そのまま高速に入る。
ノルマンディー地方の数都市を廻り、
4日めの夕方にやっとモン・サン・ミッシェルに到着。
言葉にならない感動があふれる。
満潮の時間を確認しロケハンのあと、
一度街へ戻り宿を予約、再びモン・サン・ミッシェルの駐車場へ戻る。
撮影場所は駐車場から砂浜に少し降りた所であるが、
潮が満ちていないと絵にならないので、
日没と満潮の時間が重なる晴天の日がシャッターチャンスである。
満月前後を選んで来たおかげで、予想通り日没と満潮の時間はばっちり、
三脚にホースマンの4x5のカメラと6x12のパノラマ用のフィルムホルダーをセット。
ライトアップと夕暮れのバランスが整うタイミングでシャッターを切る。
思わずその圧倒的な存在感に心が震える、
満足のいく写真が撮れた、忘れられない一枚である。

翌日早朝は深い霧。
霧の中に浮かぶモン・サン・ミッシェルはまるで天空の城という感じで再び感動。
その後2週間程フランス各地を駆け足で廻る。
エピソードは数多いので、いずれまた紹介したいと思います。