インド取材記、アグラ2日目・朝のタージマハル・スィカンドラー・ヤムナー河対岸から見るタージマハル・アグラ城 2月21日分。


朝6時に起きて宿の屋上に上ってみる、
昨日の夜は真っ暗でタージマハルの位置がわからなかったが、
今日は夜明け前のほんのりと青みがかったタージマハルが綺麗に見えた。
昨夜は、屋上からの展望がよいというシャンティロッジが満室だったので、
がっかりだったのだが、ここはすぐとなりでむしろこちらの方がより展望がよいみたいだ。

宿の屋上から見た夜明け前のタージマハル。

イメージ 1

7時前に日が昇るが日の出はアングル的にいまいちよくない。
7時半に、歩いて15分のタージマハルの東門到着。
入場250ルピー(ミネラルウオーターと靴カバー付き)とADAチケット500ルピー。
ADAチケットはインド考古学局に対して支払うお金で当日のみ他の5ヶ所の名所でも使える。

中に入るのに厳しいセキュリティーチェックがあると聞いていたので、
ジャケットもカメラバッグもなしで、カメラと財布とパスポートだけで来たのだが、
思っていたより厳しくはなく、ジャケットとカメラバッグを持ってくるんだったと後悔。

タージマハルの正門は工事中、正門をくぐると目の前に憧れていたタージマハルが見える。
早朝にもかかわらず、すでにかなりの観光客が来ている。
みんな何がなんでもとりあえず真っ先にタージマハルが見たいのだ、お墓なんだけど。

タージマハルの正面の庭園内では、数人のフォトガイドが勝手に撮影ポイントを案内してチップをせがむ。
プロだから、いちいち案内してもらわなくても、本能的にいいポイントはわかるのだが、
ここが撮影ポイントと言われれば、とりあえずチェックしてしまうのもまた悲しき習性、
必然的にチップを取られてしまうことに、10ルピー。

タージマハル内には靴カバーをするか裸足で入る、大理石がひんやりして気持ちいいので裸足がおすすめ。
左右にはモスクがあり、すぐ目の前にはヤムナー河が流れている。

朝のタージマハル。

イメージ 2

イメージ 3

2時間近く撮影、観光ツアーの人たちが増えて来たので退散。

帰りに両替をすまし、10時前に宿に戻り、
屋上のレストランでタージマハルを見ながらインド料理を食べる、50ルピー。
フロントでたまっていた服のクリーニングを頼む、300ルピー。

12時過ぎに約束していた運転手のハスタキーム君と会い、お金を返す。
自分は他の仕事で行けないので、今日は兄貴のハッシームに変わってもらうということに。
半日オートリクシャー借り切りで480ルピー。

1時前にスィカンドラーに移動、100ルピー。
インドの名所はドルかルピーのどちらで支払ってもいい場合が多いのだが、
ドルの場合2ドルなので、為替レートの違いで80ルピー弱、
ドルで支払うんだったと少し後悔。

スィカンドラー。

イメージ 4

イメージ 5

運転手のハッシームは、
「見学中にオートリクシャーのガスを入れてくる。2時半に戻ってくるから」
と言って慌てて行ってしまった。
途中オートリクシャー専用のガススタンドがあったのだが、
すごい長さの列ができていたので、その場で入れるのはあきらめて、
見学中に給油することにしたみたい。

スィカンドラーはかなり大きいが、あまり見学するところはない。
正面のモスクは南向き、左右にもモスクがあるタージマハルと同じような作り。
タージマハルでもそうだったが、ここでも旅行の学生たちが写真を撮ってくれと大騒ぎ。
デジタルカメラはその場で見れるので大人気だ。

少し早めに戻るが、オートリクシャーはまだ戻って来てないので、近くで軽食を食べる。
予定より遅れてハッシームが戻ってきたが、まだガス給油はすんでなくて、再び給油の列の途中に入る。
時間が間に合わなかったので、順番を取ってもらっていた様子。
しかたないので終わるまで待つが、その間にいろいろと売り子がやってくる。
おいしいというので食べたアイス風のお菓子は、めちゃくちゃ甘かった、10ルピー。
10分ほどでなんとか給油が終わり出発。

3時半頃ヤムナー河近くのイティマド・ウッダウラー廟(通称ミニタージ)到着、100ルピー。
ここは、午前中の光線のほうがいいみたい。

次にタージマハルの対岸へ移動。
白亜のタージマハルは、ムガル帝国大5代皇帝シャー・ジャハーンの妃の墓なのだが、
建設には膨大な費用がかかり、国の財政が傾いた。
にもかかわらず、対岸に自分の墓(黒のタージマハル)を作ろうとしたので、
ついに自分の息子にアグア城に幽閉されることになったという。

その予定地が対岸のマターブ・バーグ。
しかしマターブ・バーグ内は見るべきものは特にないので、横の道を通って河岸に出る。
ヤムナー河を挟んで見るタージマハルもまた素晴らしい。
手前のらくだは観光用で、撮影チップに40ルピー。
ここから見る朝夕のタージマハルもいいと思う、次回はぜひ来てみたい。

ヤムナー河対岸から見るタージマハル。

イメージ 6

次に駅の北側にあるジャマーマスジットヘ、靴預かり10ルピー。
前の通りはバザールでオートリクシャーが入りにくいらしいので、
駅の南側から、めちゃくちゃ汚い駅の中を抜けて行く。
ここは朝の光線のほうがいいみたいで、もろに逆光だったので撮影せず。

5時前にすぐ近くにある世界遺産のアグラ城に移動、5ドル。
タージマハルも遠望できるが、いまひとつの感じ。
出入り口のアマル・スィン門を初め、内部の宮殿など午後遅くの光線がよい。

アグラ城。

イメージ 7

5時40分に城外に戻るが、ハッシームのオートリクシャーは見当たらず。
待ち時間に他の客を乗せてひとかせぎしているみたい。
まだお金を払っていないので約束の時間まで待つことにしたのだが、
他のリクシャーやオートリクシャーらが次々声をかけ3・4人が付きまとってくる。
「いないやつなんてほっといて行こう」と彼らは必死だ。

約束の6時を10分過ぎた所で、
最初から付いているリクシャーで出ようとした時に、大慌てでハッシーム登場。
すかをくらったリクシャーの運転手のおじいさんが、
必死に喜捨(バクシーシ)とすがりつくが、あいにく小銭の持ち合わせなし、可哀想なことをした。

帰り道、「やっぱりか」と言う感じで土産物屋に連れて行かれる。
しかたなく一番安い大理石の小物、200ルピーを購入、
土産物屋のおやじの追撃を振り切り、オートリクシャーに戻るが、
尚もおやじは引き下がらず、オートリクシャーの所まで来て「ボールペンをくれ」攻撃。
しかたなく、もらいもののペンをあげる。

6時半に宿に戻って、屋上のレストランでインド料理を食べる、120ルピー。
今日は満月で、満月に照らされるタージマハルを期待していたのだが、
暗すぎて肉眼ではほとんど見えない、満月に日程を会わせたのにがっかり。

ちょうど満月のタージマハルを見るツアーが行われていた時間のようで、
時々ライトやストロボで光るタージマハルが見えるのみ。
ツアーは、三脚の使用が出来ないので参加せず。

9時過ぎ、なんかすごくうるさいので、外に見に行くと、
結婚式のお披露目パレードが行われていた。
テレビで何度か見たことがあるが、インドでは1週間くらいお披露目パレードを続ける。
新郎が白馬にまたがり、電飾きらきらの山車が続き、
楽団の男たちがトランペットを吹いて周囲にお披露目パレードが来ていることを知らせる。

慌ててカメラとストロボを取りに戻り、撮影しようとするが、ほどなく終了。
少しだけ撮影、新郎への祝いに100ルピー。
新郎の父親らしき人から、明日もやるからぜひ来てくれと言われるが、
明日の夜は移動日、急ぎ旅を少し後悔する。

宿に戻ろうとすると楽団の男たちが俺にも金をくれと次々やってきて、
逃げるように宿に戻る、今日も長い一日だった。