ついに35mm一眼デジタルの高級機は2400万画素時代に入って来た。
来年には、3000万画素に突入するとの噂もあり、ほぼ確実であろう。
レンズの解像度の限界もあることだし、
35mmフルサイズの大きさのままで、画素数をアップすれば、
必然的に画素ピッチは小さくなるので、
高感度のノイズとか階調表現性とのバランスの問題とかがあり、
そろそろ大幅な画素数アップは限界のような気がする。

コマーシャル用では、ザイツ社の6x17デジタルの1億6千万画素、
360度ラウンドショットD3の4億7千万画素などの特殊なカメラを除けば、
ハイエンドの中判デジタルカメラは、
PHASE ONE社とLeaf社が開発のトップに立っていて、
PHASE ONEのP65+の6050万画素とLeafのAFi10/Aptus10の5600万画素が最新モデル。
PHASE ONEの方は、ほぼ645フルサイズで、ボディは645を流用して使っていることから、
これ以上のサイズアップは不可能、まだ画素ピッチには余裕があるだろうが、
6050万画素もあれば、すでに実用的には完全なオーバースペックなので、
今後は価格競争に移行していくことだろう。

私自身プロラボに勤めていたこともあり、大型のプリントをいつも見ていたし、
自身の作品が何度か、ターミナル駅に貼ってあるような数メートルの大型のプリントに
引き伸されたこともあるが、
645のポジからスキャンしたデータを数メートルの大型のプリントにしても
大きなプリントは離れて鑑賞するので、実用上全然問題ないし、
35mm一眼デジタルの高級機なら、A3サイズの高精細印刷にも
個展などの全倍サイズのプリントにも全然問題ないだろう。

現在大型プリントは、ほぼ100パーセント、
デジタルデータか、ポジからスキャンしたデータから、
ラムダやシータという機械を使い銀塩印画紙にレーザーで焼くか、
大型のインクジェットでのプリントであるが、
実際現場で取り扱うファイルサイズはそんなに大きなものではなく、
かなり大きいものでも300メガ以下で、プリント時に補間して拡大している場合が多い。
もちろんフィルムサイズにしても、ファイルサイズにしても画質は大きい方が有利であるし、
写真家は画質には人一倍こだわりがあるものだが、
デザイン側では余分な高画質はコストも割高になるし、
ハンドリングも悪くなり時間にもひびくので敬遠される。
いくら高画質で撮影しようと、実用上は歓迎されないのだ。

放送の世界はハイビジョンへと変わり、高画質化が進んだが、
雑誌やポスターなど印刷の世界は、150~175線で300~350dpiあれば充分な世界。
高精細印刷はあるけれど、コスト高で一般的には広がらずの状況だし。

また現在の35mm一眼デジタルの高級機は、すでに6x9から4x5オーバーの画質をほこっているので、
ハイエンドの中判デジタルカメラ自体が、プロ用としてもすでにオーバースペックと言える。
まぁ大手のコマーシャルスタジオが数百万もするハイエンドの中判デジタルカメラを買ってくれる間は、
メーカーも次から次へと新製品を送り続けることであろうが。