招待状あるなしにかかわらず、
時間的に都合が付けば、よく写真展を見に行く。
年間では結構な数の写真展を見ていると思う。

その上で、最近特に感じることだが、
写真クラブなどのグループ展で見る、デジタルプリントの仕上がりがひどい。
個人の写真展の場合は、思い入れが深く、入念にチェックされているからか、
ほとんどそういうことはなく、圧倒的にグループ展での話である。

撮影された写真自体は、そこそこよいものであるのに、
デジタルプリントの仕上がりがひどいのが、すごく残念。
彩度の上げ過ぎや、シャープネスのかけ過ぎ、
JPG保存のデータを無理に拡大したようなものが目立つ。

現在は、ポジからのダイレクトプリントより、
デジタルビッグプリント(ラムザやフロンテイア)や、
インクジェットのほうが、あらゆる点で高画質のはずなのだが、
あまりにもデジタルの仕上がりがひどいため、混在されて展示されていると、
ダイレクトプリントのほうがよく見えてしまうほどだ。
ゆえに未だに、フィルムカメラのほうが高画質だと思っている人もいるくらいだ。

デジタルカメラを使用する人が増えてきて、
簡単にデータを出力できるようになったにもかかわらず、
現像やプリントの知識が追いついてないことが原因なのだが、なかなか解決法が難しい。

デジタルに詳しいよい指導者がいればいいのだが、
撮影自体はともかく、デジタルはあまりよくわからないというベテランが多い。

なかには多少かじっている人がいて、大型のインクジェットを購入し、
プリントは俺にまかしておけとばかりに、全員の分をプリントしたりする人がいて、
前述のような事態に落ち入っていると推測される。

せっかくの展覧会なのだから、
完璧に近い自信がない限り、個人単位でのインクジェット出力はやめて、
多少コストがかかっても、プロラボに出力をまかせればいいのにと思ってしまうのである。