風景写真家・西川貴之の気まぐれブログ

絶景を愛する風景写真家・西川貴之のブログです。絶景本への写真掲載、カメラ雑誌への寄稿多数。2007年冬季から現在までの撮影取材記をアップしています。撮影に役立つ情報満載ですので、ぜひご覧ください。

カテゴリ: 絶景

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現在ホームページの改修中、
一日パソコンさわっていて疲れたので
ブログの更新は簡単にします。

写真は、フランス南部プロヴァンス地方のひまわり畑です。

ずっと見たかった景色なので、とても感動しました。



追記、写真の色修整しました。

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フランスのノルマンディー地方にあるモン・サン・ミッシェルは、
砂の海に浮かぶ岩山にそびえ立つ修道院である。
708年大天使ミカエルのお告げに従い建築が始まり、
その後何世紀にもわたり拡張され、
14世紀の百年戦争では城壁や塔が築かれ要塞となり、
16世紀になりやっと完成した。
世界遺産の中でも抜群の人気を誇っている、
モン・サン・ミッシェルへの旅は長年の憧れであった。

パリのシャルル・ド・ゴール空港で、
予約してあったレンタカーを借り、そのまま高速に入る。
ノルマンディー地方の数都市を廻り、
4日めの夕方にやっとモン・サン・ミッシェルに到着。
言葉にならない感動があふれる。
満潮の時間を確認しロケハンのあと、
一度街へ戻り宿を予約、再びモン・サン・ミッシェルの駐車場へ戻る。
撮影場所は駐車場から砂浜に少し降りた所であるが、
潮が満ちていないと絵にならないので、
日没と満潮の時間が重なる晴天の日がシャッターチャンスである。
満月前後を選んで来たおかげで、予想通り日没と満潮の時間はばっちり、
三脚にホースマンの4x5のカメラと6x12のパノラマ用のフィルムホルダーをセット。
ライトアップと夕暮れのバランスが整うタイミングでシャッターを切る。
思わずその圧倒的な存在感に心が震える、
満足のいく写真が撮れた、忘れられない一枚である。

翌日早朝は深い霧。
霧の中に浮かぶモン・サン・ミッシェルはまるで天空の城という感じで再び感動。
その後2週間程フランス各地を駆け足で廻る。
エピソードは数多いので、いずれまた紹介したいと思います。

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旅が好きで、旅をしながらできる職業として写真家を志し、
いつのまにか、なんとか写真家になれたのだが、
よくされる質問に「1番好きな国は?」というのがある。

自然が好きなので、アメリカやオーストラリアによく出かけるし、
ヨーロッパの歴史ある街並みも好きだし、
アジアの混沌としてエネルギーあふれる雑踏も捨てがたいし、
旅が好きな人間は、結局どれか1つに決められはしないのだ。

しかしながら「1番好きな街は?」と聞かれれば、
間違いなくベネチアと答える。

イタリアのアドレア海の真珠と讃えられるベネチア、
(正確にはヴェネツィア 英語ではベニスと言われる)
早朝の霧に包まれたサンマルコ広場や、ベネチアのカーニバルの喧噪、
冷たいながらさわやかな風に吹かれて、
夜明けのカナル・グランデ(大運河)をヴァボレット(水上路線バス)に乗って、
訪れた時の記憶が今でも鮮明に思い出される。

美しい街や忘れられない思い出が詰まった街はいっぱいあるものの、
心から愛した街は、ベネチアしかない。

ベネチアは何もかもが素晴らしすぎて、
永遠に自分の中で1番好きな街であり続けると思う。
写真はサンマルコ広場近くから見た冬の夕暮れのカナル・グランデと
サンタマリア・デッラサルーテ聖堂です。

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