風景写真家・西川貴之の気まぐれブログ

絶景を愛する風景写真家・西川貴之のブログです。絶景本への写真掲載、カメラ雑誌への寄稿多数。2007年冬季から現在までの撮影取材記をアップしています。撮影に役立つ情報満載ですので、ぜひご覧ください。

カテゴリ: 2007 アメリカ・ハワイ取材記

ハワイ取材記後記、旅を振り返って。


2007年8月30日から9月12日までの14日間、
アメリカのハワイに取材に行ってきたのだが、
いろんな反省点や気がついたことを書いておきたいと思う。

今回ハワイ島・カウアイ島・オアフ島それぞれ4日泊の予定で廻ったのだが、
ハワイ島は広すぎて4日で廻るのはかなりきつかった。
せめて後2日あればよかったと思う。
(ハワイ島は岐阜県と同じ、四国の半分の大きさ)

ハワイは、沿岸部はわりとよく晴れるのだが、
全体的に雲が多く、写真的には撮りにくい時が多い。
青空が見えるのをずっと待ったり、
背景に青空が来る位置に移動して撮影したりしていたので効率は悪かった。

また朝夕は、沿岸部でも厚い雲に覆われてしまい、
なかなかいいシャッターチャンスがなかったのが、残念。
被写体としては、花や樹木、鳥などをかなり撮影したように思う。

宿に関しては、全て予約して行ったのだが、
オアフ島以外はがらがらで、特に予約の必要がなかった。

レンタカーに関しては、日本で予約していったので、何の問題もなし。
走行距離は、ハワイ島が1477㎞、カウアイ島が883㎞、オアフ島が771㎞で、
合計が、約3131㎞。
ハワイ島以外は、小さな島ということもあり、12日間の走行距離としては、まぁまぁくらいだろうか。
アメリカ本土なら、1.5倍は走っていると思う。

今回の取材では、デジタルのキャノンEOS5Dをメインに、
サブ機にフジGA645WとパナソニックのFX100を使った。

コンパクトフラッシュは合計7G分、
フォトストレージはエプソンのP5000(ユーザー領域約73G)で、
容量がたりるかどうか心配していたのだが、
結局36G分使っただけ、RAWとJPG同時記憶で約1600カット。

初めての海外取材で多めに段階露光したこともあり、
実質的には約500カットくらいだろうか。
意外と天気が複雑で待ち時間が多かったこともあり、
いつもより半分くらいしか撮ってない感じ。

メインに使ったEOS5Dは被写体を選ばず、使いやすくてよかったのだが、
COMSにすぐごみが付いてしまった、やはりごみ取り機能が欲しい。
バッテリーの持ちはまぁまぁだが、予備があったほうがよかった。
コンパクトフラッシュも7Gあれば充分1日は持つが、
バックアップの手間を考えると、2・3日分は欲しい気がする。

レンズに関しては、17-40mmの広角ズームを持っていかなかったのが大失敗。
ビーチでは、広角24mmでは足りず、広角ズームは必要と感じた。
また手振れ補正レンズを使っていたこともあり、日中は手持ち撮影していたのだが、
広角ではきちんと水平が出ていないものが多かったのが、反省点。
またハイライトを気にするあまり、ややアンダー補正しすぎたきらいがある。

サブ機のフィルムのフジGA645Wは、
フジのベルビア100Fの220を15本持っていったのだが、撮影したのは10本のみ。
やはり、一眼でないと使いにくく、PLも使えないしレンズ交換もできないので、
次回からは、いつものPENNTAX645Nに戻そうと思う。

メモ用に持っていったパナソニックのFX100だが、
かなりの高性能、ヒストグラフも見やすく露出補正もしやすい。
機内からの撮影は、全てFX100でおこなった。
期間中275枚撮影したのだが、バッテリーの充電の必要はなかった。
反省点は、もっとメモ用に撮影しておけばよかったと思うものが、
後から考えるとたくさんあること。

三脚は軽量化のため、山行きでのみ使うジッツオの中型カーボンを使ったのだが、
やはり普段使っているもう少し大型の方がよかった。
海外のトレイルは、日本ほどハードな所が少ないこともあるので、
次回からはベルボンの大型カーボンにしたいと思う。

カメラバックはロウプロのリュックタイプを使い、
カメラとストレージ及びフィルムは機内持ち込みにした。
望遠レンズのみ、パッキングして大型の鞄に入れた。

預け入れ荷物の扱いは、かなり雑なのでカメラやストレージは、
絶対に手荷物として機内持ち込みにするべき。
またフィルムも機内持ち込みにしないと、かぶってしまうので注意。

今回、航空燃料の高騰で持ち込み手荷物制限が、
32キロから23キロと厳しくなったこともあり、
大幅に荷物の軽量化を図ったのだが、ハワイ線に関しては、
ほとんど重量チェックはなかった。

帰りに一度、預け入れ荷物のみ重量チェックがあったが、
重いカメラ類は機内持ち込みにしているので、まったく問題なし。
以前、両方の荷物の合計重量がオーバーしていると、
追加料金を取られたのだが、今回はセーフだった。

ただ多少重量オーバーしても、普段使っている機材が一番だと思う。
軽量化を図りすぎたのが、一番の反省点。

今回初めてのハワイということで、観光もかねていたし、
期間も各島4日づつと短かったわりには、まずまずいい写真が撮れたと思う。
自己評価で70点くらいはつけたいと思う。

ハワイはリゾートのイメージが強いが、実は自然豊かで奥深い魅力がある。
いずれまた再訪したいと思う。

写真は、カウアイ島のアラートンガーデンで撮影した花や樹木。

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ハワイ取材記、オアフ島から関空へ 9月11日12日分。


朝5時40分起き、宿のチェックアウトをすませ出発。
最後のワイキキビーチの朝を楽しむ、写真は撮らず。
少し荷物の整理をして、6時半に空港に向かう。

7時過ぎに空港到着、レンタカーを返却してシャトルバスに乗る。
7時半過ぎにチェックインカウンター到着。
初めて、預け入れ荷物のみ重量チェックあり。

手荷物のX線チェックでは、カメラ類はあらかじめ出しておくのだが、
残ったブローニーのフィルムとレリーズの陰影が、
まるで爆弾のような感じでとてもあやしく、
あたりまえのようにハンドチェックされるが、すぐに開放。

8時前に空港内で朝食、お土産を買伝時間をつぶす。
インターネットもあり10セント1分。
8時40分、出発ゲートに移動、9時にゲートオープン。

9時40分機内へ、左後ろの席。
10時離陸、ワイキキが見えるが、窓が汚くていまひとつ。

機内では、スパイダーマン3やサーファーズパラザイスなどの映画を見る。

日本時間の翌日午後1時(ハワイ時間の午後6時)30分ほど早く関西国際空港到着。

同じ飛行機にアメリカの軍人が多数乗っていたようで、出口で号令していた。
なかなか荷物が出てこなかったので、みんないらいら、税関はノーチェック。

1時55分、空港バスに飛び乗る。
なかなか荷物が出てこなかった影響か、客は自分ひとりだけ。

2時40分、難波着、少し休憩。
JR・バスに乗り継ぎ4時過ぎに帰宅、愛犬の太陽が大喜び。
疲れてるのに、いきなり散歩に行ってしまった。

chekoさんのリクエストに答えて、
写真は、ハワイ島ヒロのカメハメハ大王像。
オアフ島やハワイ島のハウイにもあります。

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ハワイ取材記、オアフ島4日目、ワイキキビーチの朝、ドール・プランテーション、ラニアケアビーチ、ワイメア・ベイ・ビーチパーク、ワイメア渓谷 9月10日分。


朝寝坊して6時起き、近くのワイキキビーチで朝の風景を撮る。

ワイキキビーチの朝。

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一度宿に戻り、再度うたた寝。
8時過ぎにシャワーを浴び、CFのバックアップをすませ、
初めて宿の無料の朝食(パンと飲み物だけ)を頂く。

9時20分出発、高速1号線・高速2号線を通り、
オアフ島のインランド(中央部)へ向かう。

10時、朝ものたりなかったので再び朝食をとり、ガソリン給油。
ワヒアナからは、99号線に入る。

10時40分、ワヒアナのドール・プランテーション到着。
ここは、有名なドールの農園で、広大なパイナップル畑が広がっている所。
パイナップル農園の中を観光列車が走り、世界最長の巨大迷路もある。
ビジターセンターでは、いろんなパイナップルグッズが売られている。
観光列車は10ドル、迷路は5ドル。

農園は、いまひとつ写真の被写体向きではなかったが、
せっかく来たので、おいしいアイスパイナップルを頂く。
4ドルくらいから、いろんな種類あり。

ドール・プランテーションでのスナップ。

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1時に出発、99号線を通りノースショアに向かう、あっという間に海が見える。
1時15分、ハレイワで評判の松本シェイブアイスを頂く。
2ドルくらいから、いろんな種類あり、いわゆるカキ氷。
かなりの人気で行列ができている、とてもボリュームがありおいしかった。

2時にノースショアのラニアケアビーチに到着。
砂浜の横にある岩がなんともいい味を出していた。

ラニアケアビーチ。

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2時半、ワイメア・ベイ・ビーチパークに移動。
駐車場はいっぱいで路肩に停める。
路肩から見る景色は、ハワイらしい絶景。
ちょうどヨットが来ていて、いいポイントになってくれた。

ワイメア・ベイ・ビーチパーク。

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3時前に、ワイメア渓谷に移動、入園は8ドル、駐車は2ドル。
カウアイ島のワイメア渓谷に比べてスケールは小さいが、
いろんな花や樹木や鳥が見られておもしろい。
終点の滝までの平坦なトレイルを撮影しながら歩く。

ワイメア渓谷でのスナップ。

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4時に、園内のスナックバーで再びシェイブアイスを食べ休憩。
すぐ近くに滝があり、滝つぼで泳ぐこともできる。
5時に駐車場に戻り、休憩後5時半過ぎ出発。

途中渋滞があったものの、7時前にワイキキの宿に戻る。
まだ本格的なフラを見てなかったので、
無料のクヒオ・ビーチパークのサンセットフラを見ようと思ったのだが、
なぜかやっていない、開催日を勘違いしてたのか大失敗。
ノースショアのビーチで本当のサンセットを撮るんだった。

その後ショピングセンターの無料のフラを見に行き、
最後のワイキキの夜なので少し贅沢に夕食。
10時に宿に戻り、就寝。

ハワイ取材記、オアフ島3日目後編、パールハーバー、潜水艦パウフィン号博物館、フォードアイランド、アリゾナ記念館、戦艦ミズーリ記念館、ウエストコースト、タンタラスの丘から見たワイキキの街 9月9日分2-2。


10時半、パールハーバーのアリゾナ記念館の駐車場到着(無料)。
軍の周辺施設には、一切のバックは持ち込み不可の為、
EOS5Dのみ持って、残りは車のトランクに。
多少心配だったが、軍がかなり厳しく巡回警備しているので、
車上嵐も来ることはないだろうと思う。

まずは歩いてすぐの潜水艦パウフィン号博物館へ向かう。
共通券は37ドル、日本語の説明が聞けるICレコーダーの貸し出しあり。
潜水艦の中を見るのは初めて、合理的に出来ていてなんともすごかった。

潜水艦パウフィン号博物館。

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潜水艦パウフィン号の魚雷発射管。

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次に無料のトローリーバスでフォードアイランドのUSSアリゾナ記念館へ移動。
第二次世界大戦の飛行機が展示されている、目の前には有名な管制塔もある。

フォードアイランドの有名な管制塔。

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フォードアイランドのUSSアリゾナ記念館。

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白亜のアリゾナ記念館。

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続いてトローリーバスで戦艦ミズーリ記念館に向かう。
戦艦ミズーリは、湾岸戦争でも主戦艦として活躍し、
「マイティ・モー」の愛称で親しまれてきたが、1992年に現役を退き、
1998年にパールハーバーに係留されることになった。

戦艦を見学できるなんてめったにない機会、ここはずっと来たかった所。
中で軽く食事、2時に見学を終え、
高速1号線・93号線を通りウエストコーストに行ってみる。

戦艦ミズーリ記念館。

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途中、休憩をはさみ3時過ぎにカエナポイント到着。
ここから先は、4WDでしか行けない。
ウエストコーストは平坦で展望もいまひとつのところが多く、
あまり見所も少ない様子なので、ユーターン。

ウエストコーストのマカハで撮影したもの。

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一度ワイキキに戻り、6時過ぎに再びタンタラスの丘に到着。
通常使われる道路が、10月まで通行止めということもあったか、
快晴なのに人はすごく少なかった。

タンタラスの丘から見たワイキキの街の夕景。

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タンタラスの丘から見たパールハーバーの日没。

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6時40分日没、戸締りののおじさんがやってきたのですぐ移動。
7時、タンタラス道路の展望ポイントで夜景を撮影。
次々に夜景ツアーのバンがやってくる。

タンタラス道路の展望ポイントから見たワイキキの街の夜景。

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タンタラス道路の展望ポイントから見たパールハーバーの街の夜景。

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なんとか薄暮の時間帯に撮影完了し、7時20分帰路につく。

夜、ワイキキビーチのサンセットフラを見に行くつもりだったのに、
すっかり忘れて買い物をして帰る、大失敗。

9時20分、宿に戻りランドリーで洗濯している間、街をぶらぶら。
もうそろそろ出来てるかなと宿に戻ると、機械がちゃんと動いていなかった。
思わずがっくり、再び機械を動かし街をぶらぶら。
今日は遅く11時40分に寝る。

ハワイ取材記、オアフ島3日目前編、朝のラニカイビーチ、タンタラスの丘から見たワイキキの街 9月9日分2-1。


朝4時45分起床、5時出発で昨日訪れたラニカイビーチに向かう。
5時45分ラニカイビーチ到着。
6時過ぎ日の出、雲が多かったが、ビーチで迎える朝は最高だった。

朝のラニカイビーチ。

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ラニカイビーチ近くで撮影した花。

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6時55分出発、再びヌウアヌ・パリ展望台に向かう。
7時15分到着、相変わらずすごい風が吹いている。

8時過ぎ出発、タンタラスの丘に向かう、かなり青空が広がってきた。
途中、タンタラス道路の展望ポイントで撮影しながら、9時過ぎに到着。
デジタルカメラの特性をいかして、パノラマ写真を作るため、
画面の一部をダブらせながら複数枚に分けて撮影、後で合成処理する。

タンタラスの丘の展望ポイントから見たワイキキの街。

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タンタラスの丘から見たワイキキの街。

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タンタラスの丘の様子(参考)

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途中撮影しながら、パールハーバーに向かう。

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