風景写真家・西川貴之の気まぐれブログ

絶景を愛する風景写真家・西川貴之のブログです。絶景本への写真掲載、カメラ雑誌への寄稿多数。2007年冬季から現在までの撮影取材記をアップしています。撮影に役立つ情報満載ですので、ぜひご覧ください。

カテゴリ: 2008 アメリカ・ハワイ取材記2

ハワイ取材記2後記、旅を振り返って。

2008年6月27日から7月8日までの12日間、
2度目のアメリカのハワイに取材に行ってきたのだが、
いろんな反省点や気がついたことを書いておきたいと思う。

今回は、マウイ島を6泊とハワイ島を4泊の予定で廻った。

初めてのマウイ島は6日と充分余裕をみたつもりだったが、あまりゆっくりとは出来ずしまい。
夏場は天気はいいのだが、朝夕はいまいち染まらず、滝は水量不足。
次回は雨の多く空気が澄んだ秋冬の季節に再訪したいと思う。

ハワイ島は2度目ということもあり、
前回天気が悪くて撮れなかったところのみ行くことにして4日にしたが、
沿岸の溶岩が海に落ちるところは、船からでないと撮れず、
せめてもう1日あればよかったと思う。

天気は前回よりはよかったが、
やはり全体的に雲が多く、写真的には撮りにくい時が多い。
朝夕は、厚い雲に覆われてしまい、
なかなかいいシャッターチャンスがなかったのが、残念。

宿に関しては、安宿を今回も全て予約して行ったのだが、
シーズンにもかかわらず、わりとすいていて特に予約の必要がなかった。

レンタカーに関しては、日本で予約していったので、何の問題もなし。
走行距離は、マウイ島が870キロ、ハワイ島が653キロ?で、
合計が、約2437キロ。(マイルから換算)
マウイ島は、そんなに大きくはないのでかなり走っていると思う。

今回の取材では、デジタルのキャノンEOS5Dをメインに、
サブ機にPENNTAX645Nを使った。
サブ器の645は、45-85mmのみにしたのだが、
レンズ1本のみなら広角の33-55mmのほうが使いやすかったと思う。
ビーチではやはり広角の使用率が高い。

それと溶岩の撮影では、キャノンEOS5Dに70-200mmで撮影したのだが、
迫力不足、テレコンを持って行くべきだった。

コンパクトフラッシュは合計43G分で、かなり多いこともあり今回フォトストレージは持って行かなかった。
RAWとJPG同時記憶で約39G分使用、予想より撮影量は多めだった。
海外ではポジフィルム(特にブローニー)は手に入りにくいが、
CFカード類は、パソコンショップなどでどこでも手に入るので心配はなし。

今回も日中は手持ち撮影で、広角ではきちんと水平が出ていないものが多かったのが、反省点。
三脚使用時は水準器で水平がきちんと撮れるが、
手持ち撮影時は気をつけていても、人間の目は錯覚を起こしやすいので、きちんと水平をとるのは困難。
ファインダー内に水準器をつけて欲しいものだ。

またハイライトを気にするあまり、ややアンダー補正しすぎたきらいがある。
ヒストグラムを気にしすぎるのはよくないと思う。

サブ機のフィルムのPENNTAX645Nは、
フジのベルビア100の220を12本持っていったのだが、撮影したのは7本のみ。

メモ用に持っていったパナソニックのFX100だが、
EOS5Dでメモ用兼任したので今回はあまり使わず。

三脚は、前回の反省から普段使っているベルボンの大型カーボンにした。
使いやすいのだが、空港での移動ではやや重く、次回はもう一回り小型のを買いたい。

航空燃料の高騰で持ち込み手荷物制限が、
32キロから23キロと厳しくなったこともあり、
大幅に荷物の軽量化を図ったのだが、ハワイ線に関しては、
今回はまったく重量チェックはなかった。

今回2度目のハワイということで慣れていたし、まずまずいい写真が撮れたと思う。
自己評価で70点くらいはつけたいと思う。
次回再訪するチャンスがあれば、今回撮れなかった滝や朝夕の景色を中心に撮影したい。

ハワイ取材記2、ハワイ島から帰国 7月7日8日分。

朝4時半起き、45分出発。
5時15分にコナ空港到着、レンタカーを返却してシャトルバスに乗る。
5時半にチェックインカウンター到着、45分にはゲートへ、少し早すぎ。

6時45分離陸、7時半ホノルル空港到着。
セキュリティを通りシャトルバスで国際線へ、8時過ぎにゲートに到着。
昼の1時出発で、かなり時間が空くので、
一度ホノルル市内に行こうかなとも思ったのだが、
せわしいのもいやだし疲れているので、空港でぼんやりと待つことにした。

11時45分に乗り継ぎのチェックインカウンターが開く。
国内線から来た場合、混雑する外のカウンターではなく、
ゲートのカウンターでのチェックインになる。

ただし直前まで開かないので、いい席を撮りたい場合は、
外のカウンターで早めにチェックインする必要がある。

1時前に機内へ、1時20分離陸、左手にワイキキが見える。
帰りの機体は個人用のビデオ付きで、映画を見まくり。

日本時間 翌日の夕方4時20分(ハワイ時間 夜9時20分)に関西国際空港到着。
5時半に空港バスで難波へ、6時半JRに乗る、大雨で1時間の大幅の遅れ。
駅からはタクシー待ちの行列、8時前にやっと帰宅、疲労困憊。

ハワイ取材記2、ハワイ島4日目、プナルウ黒砂海岸のウミガメ、カ・ラエ岬、ワイコロア・リゾートのペトログリフ、ワイコロア・ビーチの夕暮れ 7月6日分。


朝5時に起床するが、今日もどんでんの朝。
6時45分出発、11号線を南へ向かう、しだいに晴れて来る。

7時40分に、プナルウ黒砂海岸に到着。
ここは溶岩が細かく砕けてできた真っ黒な砂浜。
なにげなく溶岩の岩場を歩いていると、目の前にウミガメ発見。

ハワイにはウミガメがよく現れるというビーチが多いものの、
以外と探している時には見つからないのだが、
よく考えればプナルウ黒砂海岸もウミガメがよく現れることで有名なビーチ、
欲がないとすんなり見つかるから不思議だ。

プナルウ黒砂海岸のウミガメ。

イメージ 1

10時前にカ・ラエ岬(サウス・ポイント)に移動。
断崖絶壁が続く、ハワイはもちろんのことアメリカの最南端でもある。

カ・ラエ岬(サウス・ポイント)。

イメージ 2

12時に、初日に泊まったキャプテンクックの街のパイナップルパーク到着。
シャワーを浴び、洗濯(ランドリー2ドル ドライ1ドル)と食事。
いくらドライをかけても洗濯ものが乾かないので、診てもらうとどうもガス切れ。
家用の電気式のドライを使わせてもらうが、ドライがガス式なのにびっくり。

3時半に近くのロイヤル・コナ・コーヒー・ミル見学。
有名なコナ・コーヒー農園に併設した博物館。
タイミングよく日本人のツアーがやって来たので、彼らに混ざって試飲させてもらった。

その後19号線を北上して、5時にワイコロア・リゾートに到着。
ショピングセンターのキングスショップで少しお土産を買い、
歩いて近くのペトログリフを見に行く。
ここも落書きがいっぱい、みんなモラルがない。

6時半にワイコロア・ビーチに移動して、夕日を撮影。
ここは有名な夕日の撮影スポットだが、夏場はあまり染まらないようで残念。
7時過ぎに日没。

ワイコロア・リゾートのペトログリフ。

イメージ 3

ワイコロア・ビーチの夕暮れ。

イメージ 4

途中に夕食をすませ、8時半に宿のパイナップルパーク到着。
明日は帰国日、朝早いのですぐに就寝。

ハワイ取材記2、ハワイ島3日目、ハワイ火山国立公園、チェーン・オブ・ザ・ロード、キラウエア・イキ・クレーター、スター・オブ・ザ・シー教会、カラパナ 7月5日分。


朝5時に一度起床するが、天気が悪く二度寝、風邪は直ったみたい。
7時に起床、7時半出発、ハワイ火山国立公園へ向かう。
7時45分、ボルケーノビレッジで朝食。
8時過ぎに、ジャガーミュージアムに移動、日中の噴火の様子を撮影。

貿易風が北東から吹き、ここから西側が風下になり、
有毒ガスで危険な為、西側の周回道路は通行不可となっている。

ハワイ火山国立公園のジャガーミュージアムの展望台より撮影。

イメージ 1

その後、チェーン・オブ・ザ・ロードを通り海岸線まで撮影しながら走る。
昨年来たときは、途中は青空が見えても海岸線はいつも曇っていたのだが、今日は好天。
公園はやたらと広いので、この辺りまで来るとめったに他の車は見ない。

チェーン・オブ・ザ・ロードの海岸線のアーチ。

イメージ 2

チェーン・オブ・ザ・ロードの終点、溶岩が道を覆い尽くす。

イメージ 3

チェーン・オブ・ザ・ロードで撮影、溶岩にもいろんな色がある。

イメージ 4

溶岩から伸びる植物の赤い実。

イメージ 5

11時にマウナウルに移動、溶岩から伸びる植物に赤い実がなっている。
1時過ぎにボルケーノビレッジで昼食。
1時半に出発、途中一度宿に戻った後、カラパナの村に向かう。
カラパナの村は、1990年までにほとんどが溶岩流によって埋没してしまったことで有名。

キラウエア・イキ・クレーター、昨年の9月の写真になかった噴火の煙が見える。

イメージ 6

カラパナ終点近くのスター・オブ・ザ・シー教会。

イメージ 7

11号線から、130号線に入り3時半に終点の駐車場に到着。

数年前までは、ハワイ火山国立公園のチェーン・オブ・ザ・ロードの終点から、
溶岩が流れ海に落ちている所まで歩く溶岩ハイキングが行われていたが、
溶岩流の発生ポイントがどんどん東に移動したため、
ハワイ火山国立公園の外になるが、
現在。溶岩が流れ海に落ちているカラパナから溶岩ハイキングが行われている。

歩いて10分ほどで溶岩棚の見学ポイントに着く。
思っていたより見学用の岩棚のテラスは近いが、
溶岩が流れ海に落ちているポイントまでは、かなり遠い。
安全のためとはいえ、がっかり。
ここでも200ミリでは不満、2倍テレコンをもってくるべきだった、失敗。

溶岩が流れ海に落ちているポイントは頻繁に変わるみたいなので、
今年の初めは、わりと近くで見れたみたい、かなり運が必要。

好天で暑く、夜までずっと待つのはきついので、
一度途中の街まで戻り、夕食。

6時過ぎに再び終点の駐車場に戻る。
かなり広いのだが、すでにすごい数の車、観光客は国立公園よりこちらのほうが多い。
見学用の岩棚のテラスはすでに人であふれかえっていた。
なんとか前の方で三脚をたてる。

溶岩が海に流れ落ちる所は昼でも見えるが、
昼間白かった煙は、暗くなるにつれどんどん溶岩の赤色で染まって来て、
時々起きる噴火も肉眼で確認できる。
7時半くらいが撮影好機、それより暗くなると背景が見えない。
後ろを振り向くと国立公園の山肌からの煙や空の雲も、
溶岩の赤色で染まっていてとても美しい。

カラパナ終点、溶岩が流れ落ちているポイント。

イメージ 8

カラパナ終点、溶岩の赤色で染まる雲と山肌。

イメージ 9

8時過ぎに帰路につく、9時に宿のパイナップルパーク到着。
シャワーを浴び9時半に就寝。

ハワイ取材記2、ハワイ島2日目、プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園、コナ・エリアのビーチや港、カイルア・コナの街、ヒロの海岸、ハワイ・トロピカル・ボタニカル・ガーデン、ハワイ火山国立公園 7月4日分。


朝5時半起床、6時前に出発、天気が悪く朝はいまいち。

6時半にケアラケクア湾に到着、遠くにクック船長記念碑が見える。
ここはハワイを最初に訪れたことで有名なクック船長が、ハワイの原住民に殺された所。

最初の上陸では、祭りの最中だったこともあり、神の化身として大歓迎を受けたが、
2度目は嵐でマストが折れ、半時計回りで港に入ったことが不吉な合図とされて、
乱闘の末殺されてしまったという。

クック船長記念碑まで、崖を下り歩いて行くことも出来るが、往復2時間かかるのでやめる。

7時にプウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園へ、有料5ドルのはずだが、係員不在。
古代ハワイ宗教の神殿があった聖地で、宗教改革の時に破壊されたが、のちに再建された。
いかめしいティキ(神像)が並ぶヘイアウ(神殿)は、かなり見応えがある。

日が昇ると急激に晴れて来て、やや雲が多いものの快晴。
正面は東向きなので早朝の光線が良い、
またすぐ横が海で引きがとりにくいので広角レンズが必要。

ここは駆け込み寺的存在で、死の宣告を受けたものや敵の敗残兵が、
この地に逃げ込めれば神の保護を受け許されたという。
ただし周囲は兵隊によって囲まれていたので、実際はかなり困難で海を泳いで行くしかなかったらしい。

プウホヌア・オ・ホナウナウ国立歴史公園。

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8時に朝食後、コナ・エリアのビーチやカイルア・コナの街を撮影して廻る。

コナ・エリアのビーチや港。

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カイルア・コナの街でのスナップ。

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その後190号線を北上し、
アメリカ最大のパーカー牧場で独立記念日に行われるロデオ&ホースレースを見に行く。
昼12時前到着、屋台の照り焼きロール(お寿司)で昼飯。

まる一日行われるものとかってに勘違いしていたのだが、実は昼までだった。
最後の方のレースは見れたが、期待していたロデオは見れず、大失敗。

その後19号線を通り、ハワイ島北部を半周、途中にわか雨あり。

ヒロ近くの海岸で撮影。

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2時に、ヒロの街近くのハワイ・トロピカル・ボタニカル・ガーデンへ、入園15ドル。
ここはかなり広くめずらしい花や樹木がいっぱい、オネロア滝もあり海も見れる。
完全にピーカンだったのが残念、ここは小雨や曇りのほうがよい。

ハワイ・トロピカル・ボタニカル・ガーデンで撮影。

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昨日雨で寒かったからか、どうやら風邪を引いてしまったみたい。

4時前に出発、海沿いを撮影しながらヒロの街へ向かう。
街で少し撮影、街並みいいところは北向きなので撮りにくい。

4時半に夕食後、マウンテンビューの街の宿に向かう、昨日泊まったパイナップルパークの系列。
幹線からはずれており、かなり道に迷い5時半過ぎやっと到着。
昨日に宿の道案内プリントをもらっておいてよかった、それがなければ絶対にたどりつけなかった。

5時45分、ハワイ火山国立公園へ向かう、途中から雨。
6時過ぎにゲート到着、入園10ドル、1週間有効。
去年の9月も来たのだが、今年の3月に大規模の噴火が起きたので再訪したしだい。

ビジターセンターはすでに閉まっていたが、
公園内のボルケーノハウスという宿で軽食購入しつつ情報収集。
売店の人が日本人でよかった。

7時前に、車で5分のジャガーミュージアムに移動、ここから西は通行不可。
ここは高台で火口の噴火している所がよく見える、臨時で望遠鏡も2台置いてあった。
雨は止んだが、風が強く寒いのでジャケットを着込む。
観光客が10数名、レンジャーも待機している。

売店もあるジャガーミュージアムは7時に閉まり、すぐに日没。
未だ明るいうちは煙しか見えなかったが、暗くなるにつれどんどん溶岩の赤色が見えてくる。
200ミリでは不満、2倍テレコンをもってくるべきだった、失敗。

ハワイ火山国立公園。

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7時45分に出発、入れ替わりに次々観光客がやってくる。
見るだけなら良いが、写真を撮る場合は薄暮くらいの方がよいと思う。

帰りに国立公園のすぐ外にあるボルケーノビレッジで、ひさしぶりに豪華な夕食。
8時半に帰路につく、途中からどしゃぶりの雨が降って来る。

9時に宿のパイナップルパーク到着。
子供野球のクラブが泊まっていて、めちゃくちゃ騒がしい。
7月4日はアメリカの独立記念日ということもあり、
付き添いの大人は完璧によっぱらい、子供たちは花火に夢中。

予約はドミトリーだったが、うるさいのでシングル・ルームにしてくれたみたい。
シャワーを浴び11時に就寝

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