風景写真家・西川貴之の気まぐれブログ

絶景を愛する風景写真家・西川貴之のブログです。絶景本への写真掲載、カメラ雑誌への寄稿多数。2007年冬季から現在までの撮影取材記をアップしています。撮影に役立つ情報満載ですので、ぜひご覧ください。

タグ:カジュラホ

インド取材記、カジュラホ2日目・カジュラホ遺跡西の寺院郡 ホバール1日目 2月25日目。


6時過ぎに起床、ホテルの屋上に上がるが、もやっていて朝日は望めず。
7時前に昨日露天で頼んだ洗濯物を受け取る、110ルピー。

その後、再び西の寺院郡へ、
正面は東向きなので、朝の光で撮りたかったのだが、天気はいまひとつ。
カジュラホの西群の寺院。

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8時過ぎ観光客が増えて来たので、ホテルに戻りチェックアウト。
今日は一日かけてバスと列車を乗り継ぎ、ジャンスィー経由でホバールへ向かう移動日。

歩いてバススタンドに向かおうと思ったが、
「朝食代を稼がせてくれ」と懇願されてリクシャーに乗る、10ルピー。
8時半過ぎにバススタンド到着、チャイを一杯、5ルピー。
他の客はアメリカ人のバックパッカー2人とインド人数名。

8時40分にけたたましくクラクションを鳴らして、バスが到着、すでに満杯。
バックパックを屋根の上に載せ、カメラバックのみ持って、強引に車内に乗り込む。

ここから約4・5時間も、満員の車内に立ったまま行かなければならないのかと思うと、
先が思いやられたのだが、
車掌が観光客が優先的に座れるようにしてくれたので助かった。
席を代わるように言われたインド人も誰一人文句を言わないのはお国柄か。

8時45分、客が全員乗り込むとバスはすぐに発車、25ルピー。
9時まで時間があるからと、ゆっくりと歩いていたら乗り過ごす所だった、危ない危ない。

バスはかなりの年期もので、席もかなり狭くぎゅうぎゅう詰め。
となりのアメリカ人のバックパッカーはかなり窮屈そうだ。

少し落ち着いた所で、となりのアメリカ人に話しかける。
仕事をやめて、友達と2人で6ヶ月間の予定で、中国・チベット・ネパールと廻り、
インドにやって来たそうで、インドはゆっくりと旅する予定らしい。
旅の予算は2人で一日20~30ドルとかなりの低予算。
部屋代は1人でも2人でも変わらない所が多いが、遺跡の入場料はそこそこするし、
この予算では、移動はバスか列車の3等車、食事は屋台になると思う。

「途中何かすごい経験とかした」と聞いたら、一つすごいのがあるとのこと。
夜中に部屋がすごく煙たくなったので、廊下に出てみたら煙が充満していて、
あわてて2人で荷物を持ってホテルの外に出ると、すぐにホテルは焼け落ちたそうだ。
その後半狂乱のオーナーが2人に詰め寄り、
「火事になったのはお前たちのせいだ、弁償しろ」とまくしたてられ、大喧嘩になったそうだ。
その後、別のホテルに移ったそうだが、何ともすごい経験。

10時過ぎにバスは終点へに到着。
ジャンスィーへは乗り換えが必要ということで、別のバスに案内してくれる。
今度は後ろの荷物室にバックパックを入れ車内へ、始発なので座れた、75ルピー。

10時半前に出発、途中街の数カ所で客を拾い、満員のバスは郊外へ走り出す。
乗り心地は良くないが、うとうと仕始めた所で事件は起こった。

車内は大騒ぎ、一瞬何が起こったのかわからなかったのだが、
バスに酔った子供が満員の車内で吐いたみたいで、周りの大人に抱きかかえられて窓ぎわに。
周りのインド人は、タオルで汚れを拭っておしまいという感じだったが、
頭からかけられた先程のアメリカ人のバックパッカーは怒り心頭。

立ち上がって大声で怒鳴りまくる、バスが何事もなく走り続けていることにも腹が立っている様子。
周りのインド人になだめられて、ようやく落ち着き、
友達からもらったトイレットペーパーと水で汚れを拭いていた。

自分が何より驚いたのは、インド人は汚いとかいうことに、ほとんど平気なこと、
街がめちゃめちゃ汚いことの理由がわかる気がする。

1時半、観光地のオルチャ遺跡でアメリカ人のバックパッカー2人は降りて行った。
ほどなくジャンスィーの街に入り、1時45分にバススタンドに到着。

バススタンドから、オートリキシャーでジャンスィー駅に移動、50ルピー。
2時に駅に到着、比較的新しく綺麗なほう、インターネットカフェみたいなものもある。

待ち時間は長かったが、観光する気になれず待合室で過ごす。
昼飯と夕食用にパン4つとミネラルウオーターを購入、全部で50ルピー。

予定を1時間少し遅れて、6時40分にホバール行きの列車出発、2A寝台で約600ルピー。

10時過ぎ、30分遅れでホバール到着。
ほとんどの駅中にあるリタイアリングルームと呼ばれる宿はあいにく満室。
オートリキシャーの紹介で駅近くのホテルへ向かう、25ルピー。
高いホテルが多く数件廻るが、疲れたので妥協、400ルピーの宿に決める。
一日移動でとても疲れた。


インド取材記、バラナシ2日目・ガートの沐浴風景 カジュラホ1日目・カジュラホ遺跡の西群の夕景 2月24日分。


宿の部屋は、通気口が外とつながっている為、
蚊が次々入って来て、気になって一晩中眠れない状態。
蚊取り線香を持ってこなかったこと、1階の部屋にしたことを痛切に後悔。
結局ほとんど眠れずに朝を迎えることになった。

まだかなり暗いうちからガートに向かう。
ガートでは深夜でも多いの人が行き交う、目覚めにティーを一杯、5ルピー。
火葬場のマニカルニカーガートでは、24時間火葬の日が絶えることがない、撮影は禁止。
ガートから見上げる月がとても綺麗だった。

今日もボートから、朝日にそまるガートと沐浴の風景を撮影。
バラナシのガートの沐浴風景。

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その後ドゥルガー寺院へ向かう。
「地球の歩き方」には、信者以外は入れないとあったが、
入り口に居た人によると入ってもいいとのことだった。
とはいえ一応遠慮して外観のみの撮影で中には入らず。

9時過ぎに朝食(80ルピー)をとり、ホテルをチェックアウト。
9時半オートリクシャーで空港に向かう、300ルピー。

途中、段差ではねて座席の幌の鉄枠で思いっきり頭を打つ、
強烈に痛く大きなたんこぶができた。
それ以来、幌の鉄枠部分に頭がこないように気を付けることにした。
インドでは、あらゆることに気をつけなければひどい目に遭う。

10時半に空港到着、運転手は厚かましく「駐車場代をくれ」と言うが、
300ルピーは結構いい値段なので、「自分で払え」と言って立ち去る。
だいたい帰りの客待ちの為の駐車場代まで払う義務なんてないのに。
インド人は、とにかくお金にシビアなのが多く、とりあえずだめ元で言うやつが多い。

空港の荷物のセキュリティチェックはとても厳重。
どうも個人旅行者は自分一人で、他の客は全てツアーみたいだった。

ジェットエアウェイは、インドでは数少ないまともな飛行機会社で機体も新しく人気がある。
11時40分機内へ、12時20分離陸しカジュラホへ向かう。
昼飯は、サンドイッチとジュース。

1時半にカジュラホ到着、新しく綺麗な空港、タクシーで街に向かう、150ルピー。
田舎の観光地とあってか、街も比較的綺麗な方。
2時にホテル到着、大理石の廊下や階段が売り物だが、部屋はいまいち、
オーナーは日本語堪能で助かるが、一泊385ルピーはやや高めの感じ。

その後、明日のバスの時間の確認と予約にバス停に向かう。
途中から日本語堪能な少年が道案内するといって付いてくる。
少し歩いてバススタンド到着。
予定していた11時出発のバスはなく、朝9時のバスにする。
予約の必要はなく、30分前に来たらいいとのこと。

その後、少年の案内でレストランへ、遅い昼飯をとる、65ルピー。
少年からチップを要求されるのかと思っていたのだが、
それじゃと言う感じで別れた、彼の目的は何だったんだろう、
単に暇だったのか、それとも親切だったのか。

その後レンタルサイクルを借りて、東の寺院郡を見に行く。
1日レンタル、25ルピー、夜8時までに返却とのこと、
最新型というけれど、日本の業務用みたいなタイプ。

4時過ぎに東の寺院郡到着、街の中心から5分程。
こちらはこじんまりしていて無料、夕日があたりとても綺麗。
撮影後、すぐに折り返して、街の中心にある西の寺院郡に向かう。

5時半に西の寺院郡到着、入場は250ルピー、なかなか見応えがあるが、修復中のものが多い。
正面は東向きなので、朝の光のほうがいいのだが、横や後ろ姿も絵になるので、夕方の光もまたいい。
ここは結構野生の猿がいて、遺跡との組み合わせはおもしろい感じがする。
日没まで撮影して、宿に戻る。

カジュラホの西群の夕景。

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夜は、近くで行われているインド舞踊(350ルピー)を見に行く。
1時間程のショーだったが、なかなか濃い内容。

8時にホテルに戻り、夕食をとる、140ルピー。
いまいちのカレーとぱさぱさのライスで味は最低だった。

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